誰かの心に残りたい人生だった

私の存在を記すためのブログ

精神科闘病記1 発症前夜

当時、私は都内の大学院の工学部修士1年だった。

そのころ、私は研究テーマをどうするかで非常に悩んでいた。学部時代の研究はほぼ完成してしまっており、未来もまた見えないことからさっさとデータをまとめて論文にして、新しいテーマをやりたかった。私の研究室は特殊な分野で、今のテーマに未来はなく、もっと勝負できるテーマにしたかった。(具体的な分野名はふせておく)

しかしこれが思うように決まらない。そのうち自分が何をやりたいのかもわからなくなった。無駄に時間が過ぎていき、とりあえず進捗をつくるために(学部のテーマの)追加実験と称してよくわからないデータを取っていた。

そのころ、博士課程の先輩が留年の危機に陥っていた。本人の才能もあまりなかったが、何よりテーマが悪く、3年目というのにまったくといっていいほど結果がなかった。

なんとかせねばと感じた教授は私と助教のふたりで完全バックアップする計画を立てた。装置やソフトウェアは私が作り直し、それをつかって助教が実験し、それをまとめて博士論文として提出させるのだった。

このころから私に異変が起き始める。当時を振り返ってみるに、自分の研究ははまったく適当に扱われ、なのに先輩の手伝いをさせられていることに違和感といら立ちを覚えていた。私ににもなんらかのサポートなりアドバイスなりがあってもいいのではないか。そんなことを感じていた。

秋ごろ、徐々に不気味な体調不良に襲われるようになった。
まず睡眠がとれない。布団に入ってもなかなか寝付けず、眠ってもすぐに目が覚めるようになった。

次に酒がやめられなくなった。ストレスが限界にきており、飲まないとやってられなかった。

なぜか食欲はあった。

さらに希死念慮である。もうなにもかもがどうでもよくなり、楽になるにはどうすればよいか、死ねば楽になれるんじゃ...などと考えていた。


客観的にどうみてもうつ病の症状である。


精神科にいったほうがいいことは明白であるが、やはり心理的に抵抗があった。

しかし、まず睡眠がとれなければ生活に大きな支障をきたすし、なによりこの状況を打開しなければ未来はない。精神科の手を借りるよりほかに道はない。

まずは行ってみよう。行ってからまた考えよう。
そう思いつつ、私は病院へ向かった。